個人で宅録を行う場合は、スマホなどで録音すれば済みますが、複数人での収録を行いたい場合は、オンラインで接続して会話を行う必要があります。
ここではその方法を説明します。
やり方は色々ありますが、なるべく音質が良い状態で収録が出来る方法をお伝えします。
基本的なこと
ほとんどのスマホでは、セキュリティの関係で通話を簡単に録音・録画することは出来ません。
録音・録画を行えるアプリをインストールして使用するのが手軽です。
それ以外の方法では音声を外部に出力する必要があり、若干の技術・知識・装置が必要です。
またどんなアプリを使っても、電話越しで会話しているという音質を改善することは難しいです。
パソコンを使った一番簡単な方法
Zoomというアプリを使用します。
Zoomは複数人でビデオ会議が行えるアプリです。
Zoomには複数人で同時にコミュニケーションを取る機能と、それを録画して保存できる機能を持っていますので、これだけで済んでしまいます。
アカウントを作成する必要はありますが、利用は無料で行えます。
ただし無料の場合、二人以上で会話を行うには連続で40分までという制限があります。
(二人の場合は無制限です。収録を分ければそれほど大きな障害ではないでしょう)
スマホ用のアプリもありますので、録画する人以外でパソコンを持っていない人は、スマホで参加する事も出来ます。
(スマホのZoomアプリには録画機能が無いようです)
注意点
パソコンにマイクやカメラが付いていない場合、別途用意する必要があります。
ただし音声のみでやりとりする場合は、カメラは必要ありません。
リモートでのやりとりの場合、生配信でない限り、収録した音声の編集は避けられません。
なので収録中にちょっと音が途切れたり、相手の声が聞きづらかったりした場合などは、あとで編集しやすいよう、言い直したりして編集点を作ることを意識しておきましょう。
ネットワークは極力安定しているのが望ましいです。
Wi-Fiしかない場合は仕方がありませんが、有線でネットワークを接続出来る場合は、有線を使用した方が通信は安定します。
少しでも音質を向上させたい場合
最近のノートPCはマイクとカメラが最初から付いていますので、Zoomを用意すればOKというケースも少なくありませんが、ノートPCのマイクはあまり性能が良くありません。
また周囲の音を満遍なく拾う特性を持っていますので、声の収録にはあまり向いていません。
パソコンにマイク端子がある場合は、マイクを別途用意して使用すると音質は向上します。
(あまりないと思いますが)マイク端子がない場合は、USBで接続出来るマイクやUSBでマイク端子を増設出来る機器などがありますので、それを利用するのも良いかと思います。
ただし音質はすぐに頭打ちになりますので、あまり高価な機材を揃えても無駄になります。
もっと音質を向上させたい場合
少し手間ですが、音質を改善させる方法として、各々で別途録音をしておき、それを編集で1つにまとめるという方法があります。
パソコン(もしくはスマホ)でZoomを使って会話をしつつ、それをスマホやデジタルレコーダー(もしくはパソコン)を使って別で録音する方法です。
例えば3人で会話を行う場合、自分だけの声の音声データが合計3つ出来る事になります。
その波形データを合成して1つの音声データを作成します。
(会話中は他の人の声が入ってしまわないよう、ヘッドホンを使用します)
このやり方は、編集の手間が増えますが、電話越しで会話している感を取り除くことが出来ます。
この場合、Zoomで会話している側のマイクは何でも大丈夫です。
それぞれで別途録音をしてもらう必要があるので、敷居はぐっと上がりますが、この方法は手間とお金を掛ければ掛けるだけ音質が向上します。
録音機器はスマホでも良いですが、ボーカル用の外部マイクを使用した方が良いです。
また録音環境にも気を遣う必要があります。
なるべく周りの音は静かな状態で、部屋は反響音が少なくなるように、物(服など柔らかい物)が色々置いてある部屋が望ましいです。
自宅で録音するならどういうマイクがいいの?という方はこちらの記事でおすすめをご紹介しているのでみてみてください。
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